北陸新幹線の必要性
未来を開く北陸新幹線
■国土の均衡ある発展に寄与します
○東京一極集中を是正し、多極分散型国土の形成と地域間の連携・交流を促進します。
また中国・韓国・ロシア等沿岸諸国との交流を進めるために、北陸新幹線は、新しい全国総合開発計画における日本海国土軸の骨格となるものです。
■地域づくり・地域間交流に寄与します
○東京・大阪・名古屋など大都市との時間距離が大幅に短縮されることにより、人的交流が活発化し、産業・経済の飛躍的な発展をもたらし人々の暮らしの利便性が向上します。
また、福井県は古代から関西圏との交流が密接であり、今後の福井県の発展に大きく寄与できます。
■環境・安全面で寄与します
■東海道線の代替補完機能を果たします
○東京・大阪の2大都市圏を結び、日本の大動脈である東海道新幹線を代替補完する機能を持ちます。
先の阪神・淡路大震災のような災害事故が発生した場合、完全な代替補完機能を有する北陸新幹線が果たすべき役割はきわめて大きいものがあります。
■冬の北陸には絶対不可欠です
○北陸地方では冬季の荒天時(降雪、雷等)、航空機の運行障害や高速道路の交通規制が発生します。新幹線の降雪対策や安全対策は上越・東北新幹線で実証済みであり、安全性、信頼性は他の交通機関より格段に優れています。
■福井県の均衡ある発展に寄与します
■新幹線は、300〜500Kの中距離帯で多く利用され、高速運行での大量輸送性、安全性、定時性(運転中止が少ない)に優れています。
●中距離帯での利用が多いという実勢がでています。北陸新幹線は、300〜500Kの距離帯に該当します。
●大量輸送性
航空機の便数増・大型機の就航増でも、大幅な旅客増加は余り期待できません。
1日当たりの輸送量(平成7年度)の実績では、新幹線756千人、航空機214千人と新幹線の大量輸送性が際立っています。
●定時性
新幹線は降雪対策により、積雪地帯においても安定運行を確保しております。航空機については、冬季の荒天時に(降雪、雷等)就航率が低下し、自動車についても速度規制や通行規制が多くなり、定時性は保たれません。
●安全性
東海道新幹線の昭和39年の開業以来、30年以上にわたり人身事故もない安全性の極めて高い交通機関です。
■
■新幹線は自動車や航空機と比較して、地球温暖化や大気汚染の原因となる二酸化炭素(CO2 )の排出量は少なく、乗用車の1/9、航空機の1/8であります。また、窒素酸化物(NOX )についても排出量が少ない乗り物です。
一方、単位輸送量当たりのエネルギー消費量についても、乗用車の1/6、航空機の1/4と少なく、環境に優しい省エネ型の交通機関です。