地域振興券に関する緊急調査
調査概要
調査目的 地域振興券の取扱い店登録事業所に対し、そのねらいや期待・スタート後の販促企画内容など、振興券に対する取組みの実態を把握することを目的に実施した。
調査期間 平成11年3月6日〜8日
調査方法 FAX調査
調査対象 福井商工会議所において地域振興券取扱い店に登録した2,087事業所(店舗数2,872店)のうち、917事業所を任意抽出
回収事業所 479社(回収率 52.2%)
回答属性 業種としては、小売業が全体の2/3、サービス業が1/3となった。また従業員数では、全体の8割を超える事業所が20人未満の小規模事業所であった。


地域振興券の取扱い店舗に登録した理由(複数回答)
地域振興券の取扱い店舗に登録した理由として最も多かった回答が「消費者の利便性に応えるため」で、全体の57.7%であったが、次に多い回答が「売上げ増加をねらって」の35.6%で、小規模事業所でも振興券事業を売上げ増加に結びつける積極派がかなりいることがわかった。

地域振興券による売上げ増加期待
地域振興券で、売上げ増が期待できるかどうか聞いたところ、「大いに期待している」は、全体の3.8%、「ある程度期待している」が27.5%と、約1/3の事業所で売上げ増加を期待していることがわかった。

期待する売上げ増加割合
前項目で「大いに期待」「ある程度期待」と答えた事業所に対し、どのくらいの売上げ増加を見込んでいるか聞いたところ、56.0%の事業所が「1割以内」と答えた。次いで「1〜2割」が35.8%、「2〜3割」が5.7%、「3割以上」が2.5%と、半数近くの事業所で1割以上の売上げ増加をねらっていることがわかった。

地域振興券使用時の特典企画の実施
お客様が振興券を使用した時の特典を企画しているかどうか聞いたところ、「企画を実施する」が22.4%、「実施しない」が77.6%と2割強の事業所で企画実施を考えていることがわかった。

実施する特典内容(複数回答)
前項目で「実施する」と答えた事業所にその特典内容を聞いたところ、「金額にプレミアをつける(1,000円に対し100円など)」が57.5%と圧倒的に回答が多かった。次いで「景品を渡す」が18.9%であった。その他の中では、「売り出し期間を振興券スタート時に合わせる」「廃家電の処分サービス」「写真一枚撮影サービス」など業種特性にあわせたユニークな特典を企画している事業所もあった。

特典の企画主体
前項目で出された特典企画について、その企画主体を聞いたところ、「自社単独」が58.0%「所属組合・団体」が38.3%「両方」が3.7%と、6割を超える事業所が自社で特典を企画しており、積極的な姿勢がうかがえる。

特典企画に対する経費負担の有無
特典企画を行うとした事業所に対して、経費負担の有無を聞いたところ、経費負担を行うとした事業所は全体の62.9%とここでも2/3近くが積極的に「負担をする」と答えている。

地域振興券事業の持続的な消費拡大に対する効果
地域振興券事業の持続的な消費拡大に対する効果を聞いたところ、「大いに効果がある」が1.9%、「ある程度効果がある」が6.1%と両者を合わせた「効果がある」とした事業所は、全体の8%にとどまっているが、「一時的に効果がある」とした事業所は52.5%と何らかの形で効果があるとした事業所が6割を超えている。

【参 考】 県内組合・団体で予定されている地域振興券の主な販促事業
〔福井県環境衛生同業組合連合会〕
振興券1,000円に1割サービス
〔福井市商店街連合会〕
振興券1,000円に1割サービス
〔福井駅前商店街連合会〕
振興券1,000円に1割サービス
〔武生四商店街連合会〕
抽選券つきお買い物券プレゼント
〔森田商工会〕
現金が当たる抽選券
〔松岡町商工会〕
とくとく地域振興券事業(振興券の額面に5%上乗せ)
〔丸岡町商工会〕
丸岡町商店等活性化対策事業(1,000円券に100円上乗せ)
〔三国商業振興協同組合〕
1ヶ月間有効なプレミアムシールの抽選会、振興券での買い物にスタンプシールの抽選 補助券発行
〔南条町商工会〕
振興券一枚につき商品券の抽選券発行
〔春江商業振興協同組合・南大通り商店街振興会〕
東京ディズニーランドや温泉招待などの抽選会
〔越前町商業振興協同組合〕
買い物ポイントやスタンプシールの加算方式
〔今立町商業振興協同組合〕
買い物ポイントやスタンプシールの加算方式
〔朝日町商店振興協同組合〕
景品抽選券、ポイント2倍サービス