2000年12月の調査「2001年意識調査」


 
調査内容今年2000年を振り返るとともに来年2001年と21世紀に対するサラリーマン・OLの意識などを調査。
調査対象福井市とその近郊の企業に勤務する男女250名
調査日平成12年11月27日〜12月7日
調査方法郵送にて配布、返送
回答者数男性計: 57名、女性65名 (計122名)
回答者の平均年齢36.8 歳
回答者の内訳
 (単位:人)
18-24歳25-29歳30歳代40歳代
50歳代
60歳代
既婚男性
0
6
8
5
12
1
32
未婚男性
3
9
6
3
1
0
22
既婚女性
1
0
4
9
9
2
25
未婚女性
12
18
6
0
0
2
38
性別または結婚不明
0
1
0
2
1
0
4
小計
16
34
24
19
23
5
121
 年齢不明1名  合計122名





 

1.2000年を振り返って


今年2000年はどんな年だったかとの問いに、全体の9.0%が「非常によい1年だった」、56.6%が「まあまあよい1年だった」と回答し、6割以上が「よい1年だった派」となった。
逆に「あまりよい1年とは言えなかった」との回答が23.8%、「ひどい1年だった」が9.0%となった。


 
  
そのように思う理由
「よい1年だった派」(抜粋して掲載。原文のまま)
・悪いこともなく平穏無事に過ごせたから
・子供が産まれたから
・社会人になり毎日が充実して生活することができたから
・病気も怪我もなく1年がすごせたから
・毎日普通にすごせたということはよい年だったと思いたい
・いろいろな意味で転機だったから
・家族が増えて主人の仕事も順調
・景気は悪いが健康なので自然を楽しむことができました
・結婚はできなかったけど…でも健康で趣味にも打ち込めた
・失業していてやっと少し前に仕事につけたから
・家族の希望が少なからず実ったことと自身の健康維持
・楽しいことが多かった
・社内で異動があり、新しい部署で頑張っている
・結婚が決まりました
・友達と海外旅行にいった
・会社の業績もよく夏の賞与もよかった。2人の大学生の子供の進路も決まり一段落。
巨人優勝

「よくない1年だった派」(抜粋して掲載。原文のまま)
・思い通りにいかないことが多すぎた
・納車1週間で事故に遭った
・年収が少なくなりました
・世の中の急激な変化へのとまどい
・不景気
・景気が悪くボーナス低い
・青少年の犯罪や親や子供を殺す、子供が親を殺すなど信じがたい事件が増えたこと
・家の中に病人が何人もいるから
・政治も経済も全くダメな1年であった
・何の変化もなくただ毎日会社と家の往復の繰り返しで、いつもこれでいいのかと思っている
・生命保険会社の破綻のため
・前厄のため次から次へと悪いことが起きた
・せいいっぱい生きていない
この先の生き方に不安を感じるなど人生について考えすぎた
・仕事上のトラブルが多かったため
・肉親の死、仕事に対しての上司との考え方の違いによるジレンマ
・ケガ、人間関係
・病気が完治せず1年間通院した
・子供が交通事故にあったため

また2000年で最も印象に残ったできごと」でかなり多かったのが次の3つであった。
・天災(地震・噴火・洪水など)が多かった
・シドニーオリンピック
少年犯罪が非常に多かった

以下、抜粋して掲載。(原文のまま)
・巨人優勝
・子供が産まれたこと
・日本シリーズのON対決を球場で観戦できたこと
・身近な人との突然の別れ(死)
・2000年問題で正月早々出勤していたこと
・異動になり四苦八苦
はじめての海外旅行
・雪印の食中毒やリコールかくし等
・アメリカ大統領選挙
・親友が母親になったこと
・子供の進学
・身内の不幸
・今年から新しい仕事をはじめ、一生続けていくんだと心に誓った年です
・生命保険の破綻
・自分が事故にあったこと
・家族が病気で倒れたこと
・同僚の退職
・私の結婚(来年21世紀はじめの年には我が子の誕生予定!)
失恋
・200年問題、2月29日問題
・海外出張
・(タレントの)木村拓哉と工藤静香の結婚




2.21世紀に対する意識




来年から始まる21世紀に対し期待感や希望があるかとの問いには、「非常にある」が18.9%、「ややある」が41.0%との結果になった。
 また「21世紀のイメージ」は、1.先行き不透明(32.8%)、2.未知/可能性(各28.7%)、4.転機/不安(各24.6%)、6.明るい(18.9%)…などとなった。(複数回答)
 未婚者は既婚者にくらべ「未知」のイメージを持つ回答者が多く、「明るい」「可能性」「希望」などポジティブなイメージを持つのは未婚女性が多い。また「暗い」「混乱」「先行き不透明」といったネガティブなイメージを最も持っているのは既婚男性のようだ。
 

 
 
 
 また、これからの時代「幸せ」でいるために必要なものとして、1.健康(84.4%)、2.お金(62.3%)、3.よい自然環境(52.5%)、4.愛情・おもいやり(47.5%)、5.生きがい(41.8%)、6.友人(36.1%)…などが挙げられた(複数回答)
 女性は男性にくらべ「平和」と「ゆとり」を重視し、未婚男性は「健康」「家族」「生きがい」「仕事」「よい政治・政策」などの項目に見られるように全般に他の属性よりもポイントは低調、一方で未婚女性は「健康」「お金」「平和」「家族」「よい自然環境」「友人」「愛情・おもいやり」と非常に多項目にわたって最も高い数値となっており、未婚男性と対照的である。


 
 
 また21世紀になったら「近々実現するかもしれない」と思うものは、1.ガンやエイズの特効薬(53.3%)、2.電気自動車(一般供給に耐え得るもの)(49.2%)、3.石油・原子力などに代わるエコエネルギーや燃料/家庭用ロボット(簡単な家事・子供の遊び相手ができるようなもの)(各27.9%)、5.自動装置で運転できる自動車(25.4%)…などとなった。(複数回答)
  
 
 




3.2001年について


21世紀の入り口である2001年に、社会にどのようになってほしいかというと、1.景気回復・経済安定(65.6%)、2.社会全体の常識・モラル回復(41.0%)、3.地球環境の保護・改善(39.3%)、4.高齢者などにやさしい福祉社会の実現(27.0%)、5.政治や行政の改革・改善(26.2%)…などとなった。
男性よりも女性が「景気回復・経済安定」、「地球環境の保護・改善」「高齢者などにやさしい福祉社会の実現」を望み、また2000年で印象に残ったできごとでも意見が多かった少年犯罪の増加が背景にあるのか、子供がいると予想される既婚者のほうが「社会全体の常識・モラルの回復」を望んでいることがうかがえる。


 
 
 
 また、2001年の日本の景気予想について、最も多かったのが「今年と変わらない」(34.4%)。次に多かったのが「全体にやや回復する」(20.5%)、「業種や地方によってバラツキがでる」(18.0%)、「各企業・事業所によってバラツキがでる」(12.3%)と続いている。


 
 
4.2001年、21世紀について自由意見より


(原文のまま。抜粋して掲載)
・今年見つけられなかった新しい自分を見つけようと思う。
・夢のある楽しみがもてる世紀になってほしい。
・21世紀だからといって自分自身が何か変わるわけではないと思う。今を大切に自分なりに生きたい。
・もう少しまともな社会になってほしい。何がよくて何が悪いのかわからないため。
・国民一人一人の意見を聞きいれることができる国になってほしい。
・リストラという言語をあまり聞かなくていい時代になって欲しいです。
・少年の犯罪をなくすべき学校教育のありかた、家庭教育のありかたを見直しを計って常識ある社会にする。
・景気がよくなってほしい。
・何か熱中できる趣味をもち、それに打ち込みたい。
・ITが進んでいるけど、全く手を付けない人は手をつけていない。日本は総中流社会といわれているけれども、経済的な差ではなくてITに関することで差別化がはかられるような気がします。
・今世紀末は特に混迷のときであったが新世紀は明るい世紀を期待しています。
・仕事の忙しさは変わらないどころか増すばかりだが、趣味など充実感あるものを得たい。
・低成長経済の中での安定的な政策を望みます。将来に不安の残る国債精算の解消。
・あまり変わらないと思う。何でも期待しすぎるとその逆をいくので、今がしあわせであればいいと思う。
・ひとりひとりの心の問題を重視し、平和を目的に毎日心掛けていって欲しい。思いやり、愛情がこれからは大切ではないか。島国根性を捨てもっと広い心で行動していきたい。
・福井に対し、地域を理解し、地域を愛し、情熱と知恵をもって発展してほしい。日本に対しては、成熟した先進国として倫理・哲学を確立した各自が思いやりと愛情を持って住みよい国、世界との協調を図ってほしい。人類に対して、互いが理解しあえる人間として共生していきたい。全世界、また50年100年先の人類のために自らを律し欲望まかせの経済を律してほしい。
・閉塞感の打破。
・私の新しい部署での挑戦。
・子供のころに本で読んだ21世紀には実現しているであろうことができるのでしょうか(リニアモーターカー、歩いて話すロボットなど)ドラえもんのポケットから出るような道具ができればいいなあと思う。
・なかなか世紀が変わるときには遭遇できないのでうれしい。
・新世紀の波にのり、自分も新しい夢を抱き、頑張ります。
・まずは身近な人間関係の見直しからするべき。
・21世紀には戦争がなければよいと思う。
・政治をもっとしっかりしてほしい。
・個々の環境保護に対する意識をもって促していくべき。(政府からのアピールなど)生活の利便さを考えるだけでなく未来の子孫の為に一人一人が真剣に自然保護に取り組んでいけたらよいと思う。
・高齢者に対して福祉の充実より働ける環境を整備してほしい。
・今までの悪いものをひきずらないで、新しい希望の年にしたい。
・希望はないけど希望を持ちたい。



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