■要約■
本来、マナーとは「行儀、作法」を意味するものであるが、社会という人の集まりの中で生活する上でその行動が他人にも影響を与えることが多く、みんなが気持ちよく生活するための最低限のルールともいえる。やはり日常の生活の中で、マナー違反を見かけて不快になるのは、自分の常識と他人の常識が違うからではないでしょうか。
今回の調査結果から、マナー感覚は、年代別では年代が高くなるにつれて、男女別には男性より女性のほうがマナーに対して敏感であった。これには幼い時からの教育がマナーに大きく反映されていることがうかがえた。また、自分のマナーはよいと考えているが他人のマナーは悪いと感じている人が多く、意識そのものにずれが生じていることと、他人のある特定の行動は不快だが自分もたまにしてしまうという意識と行動のずれが生じていることがわかった。
社会全体のマナーをよくするために家庭での教育を重視しなければならないという意見が多く見られ、近所・地域、社会で他人を注意することが少なくなった今、常識を教えるのは家庭であることを再確認していることがうかがわれた。
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