地元大吟醸の 酒粕が酵母菌。
自然のままにつくる 自慢の丸大豆醤油。
大地の味が詰まったふくよかな香りと豊かな味わい。
こだわりの蔵出し醤油。
~福井のこだわり醤油 遊(ゆう)~
原料にコシヒカリの米麹をつけ、円盤式製麹で麹を仕込みます 醤油樽いっぱいに詰められた蔵出しの味を瓶に注ぎ込みます 食育にも力を入れ、学校への「しょうゆもの知り博士出前授業」を行っています
 福井には永平寺をはじめとした多くの寺院があり、古くから醤油や味噌などの大豆発酵食品が盛んに作られていました。そのため福井は醤油の味にこだわる人が多い土地柄。料理の主役にはなれないけど生活には欠かせない醤油をこの福井でつくり続けたい¦そんな想いを持ちながら『フク醤油』は、大正7年に創業しました。
 私たちは長年、『富久』のロゴを使用していましたが、時代の流行と共にカタカナを使った『フク醤油』のロゴに変更。しかし、先代社長が元気で生きていた頃シンボルの復活を強く願っていたこともあり、創業90周年の節目に『富久』復刻版のロゴを作り、2000本限定で醤油を作りました。このことがきっかけとなり、私たちは改めて地産地消や健康志向、味を追求し、その集大成として、福井こだわり醤油「遊」が完成したのです。
 この「遊」は、大豆を原型そのままに使い、焙煎した小麦とコシヒカリの麹をタンクに仕込み自然発酵させ、1年以上の歳月をかけて作られます。さらに最も困難を極めたのは福井産小麦の確保でした。必死で探すも納得できるものが見つからない日々。そんなある日、農家と協力して小麦を研究している福井県立大学生物資源学部の村井教授と出会ったのです。彼が研究開発した新種小麦を譲っていただけることになり、無事軌道に乗せることができました。
 このように「遊」は材料と製造方法にこだわり瓶詰めされた、ちょっと贅沢な一滴です。「遊」の名称は先代社長が「遊び心が膨らむように」との想いを込めて命名したものです。使う際には和洋関係なく、自由に醤油との相性を試してみてください。この芳醇な味わいは口福をもたらすだけでなく、何にでもかけてみたくなる好奇心と遊び心も満たしてくれるはずです。
(語り手/営業 奈良本博)
フク醤油(株)
福井市中新田町8-5-5
℡:0776-54-2929
営業時間:AM9:00~PM6:00
休日:毎週土曜・日曜
HP:http://www.fuku-s.biz/