まるで食べる宝石。
生にこだわったからこそ 実現した弾ける
つぶ旨たらこ・めんたいこ。
「なんで福井なの?」
この逆境から始まった
北陸に一つしかない明太子製造会社の苦悩。
愛情いっぱいの手作業で、丸市印の美味しさを生み出す熟練工 徹底した衛生・品質管理を行い、食の安全を実践しています。「食の安全・安心確保」を向上させるため、HACCP(ハサップ)認証を取得 光り輝く粒が旨味とともにぎっしり詰まった辛子明太子。まずは白いご飯とどうぞ
 1980年、『丸市食品』は美味しいたらこ・明太子を届けるために、たった10数人で福井から世界の海に飛び込んで行きました。しかし、新規で商談に行くたびに「なんで福井なの?」と問われる日々。たらこは北海道、明太子は九州といったイメージが強いため、なかなか認めてもらえない苦しい時期が続きました。
 この逆境の時代を乗り越え、丸市ブランドを築くことができたのは、私たちの“うまいものづくり”の芯になっている「3つのプライド」を持ち続けたからです。
 一つ目は、原料を自分たちで見極めて選ぶ「選別眼」を持つこと。二つ目は、たらこ・明太子の命である口の中で弾ける「つぶつぶ感」を追求すること。三つ目は「美味しさは安心・安全の上に成り立つ」という高い意識で、衛生管理の自社基準を設けることです。
 その中でも「旨味明太子北陸仕立て」を開発した時は、北陸の強みを入れようと、原材料である塩、魚醤(魚から作られる醤油)、清酒を北陸産でどの割合でどう組み合せるか何度も試行錯誤を繰り返しました。特に魚醤の味は多種多様な魚によって作られているため一癖も二癖もあり、なかなか思い通りの味になりませんでした。
 ちょうど開発が終了した頃「全国水産加工品総合品質審査会」が開催され、出品したところ会長賞を受賞。弱みだった北陸という地名が強みとなった瞬間でした。
 また、2009年には直売所『まるいちつぶうま本舗』をオープン。工場で生産されたたらこ・明太子を冷凍せずにそのままお客様にお届けできるようになりました。私たちの笑顔がお客様のたくさんの笑顔とつながることを夢見て、“うまいものづくり”にこだわっていきたいですね。
(語り手/営業 青木正宏)
丸市食品(株)
福井市高木町81-32-1
пF0776-53-6100
営業時間:AM9:00〜PM6:00
休日:毎週日曜
HP:http://www.maruichi.co.jp/