忙しい母と 息子をつなぐ お弁当の定番に。 からだにやさしい「しょうゆ糀(こうじ)」。 |
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添えて、かけて、味付けして。 味わいが斜め上向く新定番の万能調味料。 |
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皆さんは「塩麹」を使ったことはありますか? しょっぱさの中にも麹の風味とほのかな甘さが広がり、料理が美味しくなりますよね。ただ、塩分が強いのが弱点。そこで考えたのが、醤油で米麹を熟成させた「しょうゆ糀」です。麹の甘味と醤油の旨味がまろやかに溶け合った調味料で、生野菜や冷奴はもちろん、お肉につけても美味しいし、炒め物や煮物に加えるとぐっと風味がよくなります。しかも気になる塩分量は醤油の半分、塩麹の1/3と健康的。 麹を漬ける醤油は私がつくる「ヤマギク醤油」を使っています。代々、長期熟成・天然醸造にこだわっており、大豆を蔵つき酵母の力で1年以上じっくり発酵・熟成させています。小さな蔵ではありますが創業から115年、実直にうまい醤油をつくる心意気を持ち続けています。 伝統の醤油でつくる新感覚の万能調味料「しょうゆ糀」を一番気に入ったのは、意外にも高校生の息子でした。共稼ぎの忙しい身でも妻は毎日弁当をつくりますが、息子は味にうるさいのかよく残していました。それが、試作品の「しょうゆ糀」を使ったおかずを入れると残さず食べるようになったのです。私も週に1回は食事をつくるので、完食という無言の太鼓判は商品化への自信になりました。 醤油仕立ての麹は今、世間でちょっとした人気ですが、私はこれを一過性のものにしたくはない。食べることは生きることなのです。中毒性のある味にあふれた今の食環境の中で、子どもたちに安全でシンプルな美味しさを教えるのは私たち大人の役目です。醤油職人である前に父親として、そう思わずにはいられません。「食べて健康になる」という毎日のために、「しょうゆ糀」が調味料の定番になるよう頑張らなくてはいけませんね。 (語り手/代表 山元裕次) |
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