こまちなか観光MAP

MAPへ戻る
NO5  下坂(越前)康継記念碑
下坂(越前)康継記念碑

福井市宝永2-8-3
 
 福井藩の刀工初代康継は、通称を市左衛門といい、近江坂田郡下坂村の鍛冶大宮市左衛門兼当の孫で後に姓を下坂と改めている。諸国を遊歴して技を磨き、天正年間(1573〜1592)に越前に定住している。初め一乗谷に住し、次いで北庄に移り結城秀康の知遇を受けることになった。やがてその作刀が秀康の父徳川家康の目にとまり台命で江戸に召致された。以後康継は江戸・北庄間を往復している。
 康継は刀銘に「肥後大掾藤原下坂」と切っていたが、家康の庇護を受けるに至り葵紋と「康」の一字使用を許され、「越前康継」を刀銘としている。康継の刀は南蛮鉄を使い、作風には家康好みの渋さがみられる。
 康継は江戸新刀の開祖とされているが、その影響で当時の江戸の刀工には越前出身者が多かったといわれる。康継が弟子の養成に力を尽くしたことによるものであろう。初代康継は元和七年(1621)に没した。初代の没後長男市之丞康悦が二代康継を継承している。
一覧はこちらTOPへ戻る