■要約■
今回の調査では人生設計が「大まかにならある・途中までならある」と回答したのが52.3%。「老後まで明確なものがある」としたのはさすがに少なく1.9%。いつごろから「人生設計」を意識し始めたり考えはじめたりするのかというと、平均は32.6歳。結婚して家庭を持つこと(あるいは子供が生まれること)が人生設計のスタートに関わっているのかもしれない。
また人生設計の中でも特に老後についてなにか設計があるか、との質問に「今は全く老後について考えていない」との回答が46.5%。老後の財産はどのくらいあったらいいと希望しているかというと、その平均は8,121万円。家や土地などの財産も含めての金額だが、結構な金額といえる。
また「人生を豊かにするのに欠かせないもの」のひとつであるお金だが、素人にはマネープランがむずかしいのかどうしても「とりあえず預貯金だけしている」(66.9%)ことになりがちのようだ。将来のマネー収支について計算してみたことが「ある」という回答も3割未満で、積極的に資産運用するより着実に貯め込むタイプが多い福井県人(当所「マネー事情調査」)の性質も影響しているのかもしれない。
あくまで人生の羅針盤とはいうものの、人生設計を構築するのもなかなかむずかしいようだ。 |